推定量の望ましい条件(不偏性)     「推定量」に戻る     「有効性」へ     「一致性」へ

推定量に不偏性があるとは、その推定量の期待値が、推定の目的とする母集団の特性値に
 一致することをいいます。即ち、母集団の特性値をθ(theta)、その推定量をとするとき、
  E()=θ
 となれば、はθの不偏推定量となります。
もし、E()≠θならば、はθに対して偏りがあるといいます。偏りの大きさは、
E(-θ)で計ります。不偏推定量の偏りは0です。

不偏性は、射撃の弾痕の分布に喩えることができます。A図は「不偏」の喩え。
                                              B図は銃の狂いか射手の癖で偏りがある例。

弾痕の分布の中心        弾痕の分布の中心
が的に重なっている。    が的からずれている。

不偏性:Unbiasedness