確率を易しく理解しよう(1)
先験的確率(数学的確率)
例、 袋の中にトランプのカード(一式52枚)が、かき混ぜられてあるとします。
この中から、1枚を取り出したとき、それが「ハートの6」である確率を、
52通りの可能性の中の1通りが実現することから、
1/52=0.01923
とします。
このような考え方で決められる確率を、先験的確率または数学的確率といいます。
確率は、未知のこと(ある事象Aの起生)を推測するときの確からしさの尺度で、
0と1の間の値をとります。
事象Aが起きる確率が1に近いとは、事象Aがほぼ確実に起きることを意味します。
事象Aが起きる確率が0に近いとは、事象Aがほぼ確実に起きないことを意味します。
(誤まった理解)「事象Aが起きる確率が0とは、事象Aが起きることが最も不確
実であることを意味する。」
事象Aが起きる確率が0.5とは、事象Aが起きることが最も不確実であることを意味
します。
今、事象Aを、
「袋の中にトランプのカード(一式52枚)が、かき混ぜられてあり、これより1枚
を取ったとき、ハートの6が出る」
とするとき、実行してその通りになれば、事象Aが起きたことになります。
その通りにならなければ、事象Aは起きなかったことになります。
上のことは、ハートの6でなくても、どの1枚でも同じです。
先験: a priori
確率: Probability
事象: Event
目次 前頁 次頁