中央値と最頻値


(2)度数分布の中央値(その1) Median of frequency distribution(1)
 階級に幅がない場合
度数分布の下方から累積度数をとって、総度数の半分以上でそれに最も近い累積値 にあたる変数が中央値です。
計算例 F氏宅の60日間の電話の呼数の分布が、次表の通りのとき、 先ず、1日当たりの呼数の、少ない方からの累積度数(日数)を求めます。
1日の呼数 X 日数 f 累積日数 0 5 5 1 8 13 2 10 23 3 12 35 4 9 44 5 7 51 6 4 55 7 3 58 8 1 59 9 1 60       ---------------------------- 計 60
総日数の半分は 30日、30日以上で30に最も近い累積度数は 35、それに当たる呼数は 3 すなわち 3 が中央値です。   
   −−−−−−−−−−−−−−−−       理論
度数分布表の階級の代表値 X と度数 f が、
代表値 X 度数 f 累積度数 X1 f1 f1 X2 f2 F2 . . . . . . . . . . . . XK fK F
の通りであるとします。 累積度数をみて、F/2 以上で F/2に最も近い累積値に当たる変数を 中央値とします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
意味と計算手順のまとめ

意味:集団の位置的代表値の一種=データを2等分する位置

計算手順:1、データから F を確かめる。
2、度数分布の下方から累積度数をとる。 3、F/2 以上で F/2 に最も近い累積値に当たる 変数を、中央値とする。

    練習問題
G氏の週ごとの晩酌の頻度は下表の通りです。 晩酌回数の中央値を求めなさい。
回数 X 週の数 f 累積週の数 0 1 1 5 2 7 3 14 4 13 5 8 6 3 7 1 ------------------------------ 計 52 [答 3(回)]

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