平均

(3)度数分布の平均(その1)Mean(Average) of frequency distribution(1)
(階級に幅がない場合)
  度数分布の算術平均は、変数の、度数を重み(ウエイト)とした加重算術平均です。 変数に度数を掛けて合算し、度数の合計で割って求めます。
   計算例 F氏宅の60日間の電話の呼数の分布が、次表の通りのとき、 1日当たりの平均呼数を求めるには、呼数と日数を掛けて合算し、日数の     合計で割ります。
1日の呼数 X 日数 f 0 5 1 8 2 10 3 12 4 9 5 7 6 4 7 3 8 1 9 1       ------------------- 計 60
1日当たりの平均は
 (0*5+1*8+2*10+3*12+4*9+5*7+6*4+7*3+8*1+9*1)/(5+ 8+10+12+9+7+4+3+1+1) =197/60 =3.28333 =3.28(呼)
となります。
-----------    理論
     K個のデータ X と、それぞれに対応する度数 f が
X1,X2,....,XK f1,f2,....,fK
であるとき、X の平均は   (a)        (Fは各 fiの合計)
となります。 度数は、重みの一種で、整数です。(相対度数や一般ウエイトは小数をとります。) -----------
意味と計算手順のまとめ

意味:集団の基本的代表値の一種

計算手順:1、データから K, F, ΣfX を求める。
2、これらを上式 (a)にあてはめる。
練習問題
G氏の週ごとの晩酌の頻度は下表の通りです。 晩酌の週平均回数を求めなさい。
回数 X 週の数 f 0 1 1 5 2 7 3 14 4 13 5 8 6 3 7 1 ---------------- 計 52 [答 3.4(回) (計算値 3.423)]
変数が階級に分けられているときは、度数に掛けるのは階級の代表値 になります。
 階級の代表値が示されていなくて、階級の代表値が必要のときは、階級 の中央値などを階級の代表値とします。
 階級の代表値が示されていなくても、変数の延べの値(変数の元の値と  度数との積)が示されているときは、それを用いて平均を計算すること ができます。

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