平均

(2)加重算術平均(加重:かじゅう) Weighted arithmetic mean(average)
  データを単純に合算するのではなく、重み(ウエイト)を   掛けて合算し、重みの合計で割って求めます。
   計算例 5棟からなる住宅団地があり、各棟の世帯数と 1世帯当たりの平均世帯人員が次の通りであるとします。
第1棟 30世帯 平均 3.6人 第2棟 42世帯 平均 3.5人 第3棟 25世帯 平均 3.2人 第4棟 40世帯 平均 3.9人 第5棟 20世帯 平均 3.55人
この場合、5棟全体の平均世帯人員は、世帯数を重み とする加重算術平均の形をとり、
(30*3.6+42*3.5+25*3.2+40*3.9+20*3.55)/(30+ 42+25+40+20)=562/157 =3.5796 =3.58(人)
となります。
加重算術平均は、個々のデータの重要度が異なるような場合に、   その重要度を式に反映させるために用いられます。 重みは小数をとることができます。
-------------------- 理論
     K個のデータ Xiと、各データに対する重み Wi
X1,X2,....,XK W1,W2,....,WK
となっているとき、Xの加重算術平均は
(a)
となります。(Wは各Wiの合計) --------------------
意味と計算手順のまとめ

意味:集団の基本的代表値の一種

計算手順:1、データから K, W, ΣWX を求める。
2、これらを上式 (a)にあてはめる。
練習問題
1都3県の人口密度(/km2)と、面積(km2)がそれぞれ
    人口密度 東京都5763人 千葉県1186人 埼玉県1735人 神奈川県3450人        面積 東京都2049  千葉県4934  埼玉県3749  神奈川県2413
のとき、1都3県全体の人口密度を求めなさい。 [答2472人/km2 (計算値 2471.62)]

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