富士山はなぜ世界一か(2)

 富士山は「世界一」より「日本一」でよしとする考えがあるようですが、富士山が「世界一」か 「日本一」かは、理詰めで議論する問題ではなく、私は「世界一」で正しいと思います。 「日本一」を主張したい人は、すればよい。 美観について、優劣を論じるのは馴染まないと思いながら、ちょっとだけ理屈を言わせて頂くと、 唱歌に「富士山」というのがあって、「あたまを雲の・・・」で始まり、「富士は日本一の山」で締め ています。この歌は日本国民の世界観が普及していなかった遠い昔にできた歌で、学校で教えて いますから、「日本一」は遠の昔に、国として宣言しているようなものです。ですから、松崎町が 今さら「日本一」などと言っては笑われます。富士山の「日本一」は、富士山が見えない遠い ところの国民にも、学校で歌を通して、ずっと教えてきたわけです。 松崎町が言う「世界一」は、松崎町からの眺望が世界一だと、松崎町が確信して宣言するもの ですから、何らためらうことはなく、時機を得たものと思います。もし、迷っていて、よそに先に宣言 されれば、ほぞを噛むことになります。「世界一」の発案者に敬意を表します。24.2.19 船津好明