問3、年賀状150枚の抽選番号の末桁の数字別の枚数は、次の通りであった。 これらの枚数は同じ確率で実現したといえるか。 末桁の数字 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 枚数 11 14 18 17 14 16 12 14 19 15 答 検定仮説として、 H0:同じ確率で実現した。 とおく。すると、各末桁の数字に対する理論上の枚数は、150/10=15となる。 よって、理論と実際の乖離は、 χ2=(11-15)2/15+(14-15)2/15 +(18-15)2/15+(17-15)2/15 +(14-15)2/15+(16-15)2/15 +(12-15)2/15+(14-15)2/15 +(19-15)2/15+(15-15)2/15=3.8667 一方、自由度9(10-1)のχ2分布において棄却域を右方にとって、χ2が3.8667 より大きくなる確率をχ2分布表でみると、0.9と0.95の間にある。よって、この乖離は当然で、 仮説H0「同じ確率で実現した。」は採択される。 説明 もし、仮説を棄却しようとするなら、有意水準は90%以上となり、現実的でない。なお、当然の 採択であっても、仮説が断言でない点は変わりない。 χ2検定法の原理 (船津好明)