昭和五年 社 頭 祝(郷社昇格祝) 笛鼓遠にひびきて舞殿に 千代萬代をうたふみ祭 朝まだき空もとどろにかなつれば神もうれしく受け給ふらむ 廣前にち子がかなづるみ子の舞神もうれしくみよなはすらむ 真清水のながれはむすぶ人の上に神の光は外にこそませ 伊那下の神の光はいよよまし郷の鎮めとなりぬべきかな 伊那下の神の綾威のいやちこにいよよ尊くぞ仰がるる 御社の千木のかたそぎ高らかにあふぐも尊し神の廣前 宮造格も昇りて伊那下の今日の祝を神もみるらん 八束穂の穂の穂重ねし産神の秋の祭のにぎはひにけり たまちはふ神の御前にぬかずきて今日の祝にあふし尊とき 千木高く空にそびゆる御社のみいつ尊くあふがるるかな 玉ちはふ神の忌垣の榊葉は世々に栄え行くしるしなるらむ 諸ともにいざやまゐらむ松崎の御神たふとき今日の御祭 いや尊し神の御祭りにぎはしく今日を始めて幾世重ねん