伊那下神社献詠歌まき5
昭和三年 寄国祝
しろしめす我日本は大君の御綾威と共に栄え行くらむ
海の幸陸の稔りのゆたけきは
み国さかゆる基なるらむ
君と臣の道ある国はとこしにさかえゆくけむみいつあふぎて
千早振神代ながらの皇統の御綾威動かぬ国は我国
東の豊栄昇る日の本の光くもらぬ浦安の国
天津神国つみ神の守るてふ国は我国うら安の国
千よろずの限りはいはじ天地とともに栄ゆる皇大御国
千萬の国に日出る日の本の国の光をあふぎ見るらむ
高御座つかせたまへる大君のみいつたふとき御代祝ふかな
日の御旗高くかかげて安らけくさゆる御代にあふぞうれしき
皇統の千代に八千代に栄えゆくみづ穂の国を祝ふ民草
大御君守りまつりて諸ともに国の光をますべかりける
あきらかにてる日の本の国つ風ふきこえまされ年にすみて
しき嶋のやまと嶋根は千代八千代
日の本とともにいやさかゆらむ
あし原の瑞穂の国は幾千代も御代つぎつぎにさかえゆくらむ
八束穂のたり穂稔りて民安く国豊かなる御代ぞめでたき
大君の恵みの花に民草のしげりにしける国ぞめでたき
引く七五三の長きためしを神垣にかけて祝はふ国の栄えを
いやたかく仰ぐもかしこ高御座たかしくませる国のみいつを
日の本の国の綾威もますかがみ光影さす君が大御代
産土の神の御祭りおこたらぬことこそ国のさかえなるらん
千早振る神代ながらの国振りを守るぞ嬉し日の本の国