伊那下神社献詠

大正十二年  社頭祈世

 なゐぬるを鎮めたまへと世の人の祈る心は神やうくらむ

 人みなの心あわせてつとめつつ国の栄を神に祈らむ

 國民を一心に神路山内外の宮に御代祈るかな 

 地震(なゐ)ぬりて いためたる國を 大君の
    神にいのれば 御代はあけなむ

 天つ神 國つ社(やしろ)に 身そきして
    君が代いのる 千々の宮人 

 地震ふれは皇国のなげきくみたまへその里々の御社の神

 千もる秋ゆたけき秋の君が代をさらにぞ祈る神の廣前