心静2
折爾不連天與免留 画像
宇津里由具 世仁婦留ゝ止毛 神代与利
多天之美久仁乃 操王春留那

  神 祇

折にふれてよめる
うつりゆく世にふるゝとも神代より
たてしみくにの操わするな

たとえどんなに世の中が移り変わろうとも、遠いい祖先(おや)たちが修理固成(おさめかためな)してきた
この美しい国風を忘れるな、とその時々に思い返したいものです。 

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白菊の下ゆく水は早けれど千歳の影は流れさりけり 画像
新良菊乃    しらきくの
志堂由久水盤 したゆくみずは
早个礼止 はやけれと
千止世乃影者 ちとせのかげは
奈可連左理希季  なかれさりけり
             花守
『春は桜、秋は菊 』 日本を象徴する花であり皇室の御紋です。
白菊の花のように誠実で、貴高く、清らかな心を持ちつづけたいものです。
尊皇愛国のこころがあればこそ白菊の花の影のように早い流れに流されず、
後世に受け継ぎ伝えてゆくことができます。
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己可親能於也乎久之 画像
多留三社南婆遠都御祖者
神爾曽坐寸辨支
遠都祖能神意坐左婆
闘幾常来代々乃御祖母
神仁己曽阿麗
瓜乃佗年盤茄子仁也八那留
以可傳加盤神乃御胤乃
佛仁之成流弁伎
異国乃意農道仁也
多登布佳幾神乃御末登
生禮来之身能
皇神能立天之道乎
太登理通々祖毛以都可属
宇美乃子乃寸惠

己が親の おやを奇(く)し
たる み社(やしろ)なば 遠つみ親は 
神にぞますべき 
遠つ親の神意(かみごころ)まさば 
つぎつぎて 代々の御祖(みおや))も 
神にこそあれ
瓜のたねは 茄子にやわなる 
いかでかは 神の御胤(みたね)の 
佛(ほとけ)にし成るべき 
異国の 意(こころ)にや 
たとふ佳き神のみ末と 
生れ来し身の
皇神の立てし道を 
たどり通ゝ 祖もいつかつく
産土(うみ)の子のすえ 

          権大教山 権田直助


神社の祝詞では、祖先を「おや」と読みます
「おや」祖先とも親とも書いています。
私どもは祖先をまつるのは当然のこととしていると思います。
『死ねば仏になる』という人が多いでしょう。

神社神道では「人は神の子」という信仰がありまして、
人間の命は神から頂いたものと信じられていますので、

神から頂いた命を受け継ぎ、その意(こころ)を子々孫々に伝えて来ました。
お祭りの伝統行事が形となって、その意(こころ)をあらわしています。

遠いい「おや」のこころを心として、
私たちは共に、より良く生きようとする願を受け継いで来た道で、
日本の伝統・文化の基調をなすものです。