H24.10.26      マノ・カマクラ号進水式祝詞
此の處を旭の直刺處(たださすところ) 夕日の照勝地(てりまさるところ)と撰び定めて忌竹刺立(いみたけさした)て七五三縄(しめなわ) 廻(もと)ほし神離(ひもろぎ) に招(お)き奉り坐(ま)せ 鎮め奉る 船魂大神(ふなだまのおおかみ)大海津見大神(おおわたつみのおおかみ)産土大神(うぶすなのおおかみ)の大前(おおまえ)に恐(かし)こ)み恐みも白(もう)さく   『四方の海みな同胞(はらから)と思ふ世になど波風のたち騒ぐらむ 』と 人の和尊(たふと)ぶ日本ハワイアンカヌー協会 中富 浩い 今は亡きタイガー・エスペリの御心を受け傅へ坐して 先つ頃よりマノ・カマクラ号を造りつつ在りしを船匠(ふなだくみ)レイモンド・ブーマタイを頭として事に従ふ人等が朝夕(あしたゆうべ)に勤しみ励む隨(まにまに )日数は重なり積もりて 早くも厳しく美しく造り竣(お)へぬるを以ちて今日の生日(いくひ)の足日(たるひ)に言寿(ことほぎ)奉り進水の式(のり)仕奉(つかえまつ)らむとして御饌御酒種々の味物(ためつもの)献奉らくを平けく安 けく聞食して今より 住先(ゆくさき)此の船の堅からむ事は天岩楠船(あめのいわくすふね)の如く堅らかに其の船足は天鳥船の如く在しめ給ひ乗組まむ人等に綱の躓(まがい)在らしめ給はず船体を護り 天御柱(あめのみはしら) 國御柱(くにのみはしら)は風の隨に帆風を吹かし宇多多楽しく心清々しく喪なく事無く綿海津見神は浪の隨に櫓楫を労(いたず)かせて荒潮の潮の八潮路の海原を伊行き通はせ給ひ此のカヌーの御業は大和の民の『和を以て貴しと為し』の言霊と相交わりつつ天地の恵人々の御陰を蒙(かがふ)り奉り相睦び相親しみ円(つぶ)らな目の子供等を撫育(はぐく)み心の宝を育て行かしめ給ひ五十橿八桑枝(いかしやぐはえ)の如く立ち栄へ給へと伊豆の波寄す返す返すも恐(かしこ)み恐みも白す             
伊那下神社宮司
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